2022年10月01日
昭和の顔の先輩方
昨日から今日にかけて季節の移ろいもあるのだろう
散りゆく定めと言うか・・・
本当に落ち込んだ 一通の封書を頂き
何気なく封を開けて見ると二つ折りになつた手紙
ある会長さんが無くなった知らせを頂いた
明晃印刷の創業時から親しくさせて頂いてた
小さな町工場からスタートして今や日本全国規模になった
創業者の方 本当にその方には色々と教えてもらった
なんというか人間の底力というのか 生きるパワーというのか
なんか「ザ・昭和」という感じで・・俺も色々と勉強をさせて頂いた
本当にすごい人で俺 実はその会長からは俺 一切仕事を頂けなかった 笑
えっ??と思うかもしれないがすごく面白いエピソードがある
急に3年前に本社に呼び出された
「ちょっと相談があるんや」と
俺は車を飛ばし会社に向かう
「今度会社の名刺を一回デザインしてくれと」
俺はえっ 今更なんやろって・・・
本社倉庫には山ほどの印刷物 カタログ・取説 ポスター ・・・俺の会社には
一切声がかからない その時俺は会長に言ってみた
「会長 こんなに印刷物あるのに 俺にもチャンスくださいよ」と
会長はにやりと笑って 俺にこー言った 「お前さ この印刷物の価格全部
教えたるから取れるなら取ったらええわ」と
えっ 見積り価格全部聞いてそれを下回ったらええんですかと俺
会長は笑って 全部持って行ってもええでと
俺はかなりの印刷物を獲得できると自信満々でなんせ価格を開示してくれるって
カンニングみたいなもんおんて・・・笑
その時そこの部長が言った言葉 やめとき無理やからと・・・
俺はビックリして聞いてみた あっこの会長は考え方すべてモンスターやから
何か裏あるのかなって・・・実際価格をエクセルの表ですべて見せてもらった
答えは「紙代も出ない」という事であった
会長は印刷の機械や資材を刑務所に導入し 印刷物すべて受刑者にさせているという
デザインだけはでけへんからな 君読んだんやと 大声で笑っていた
さすがに考える事がモンスター やな もー手も足も出ない・・・
スケールが半端ない そんな昭和の顔が一つずつ一つずつ消えていく
アントニオ猪木さんもそう 俺もーその全盛期はテレビにかじりついてみてた
そんなスケールり大きな先輩方が散りゆくのもこの世の常なのだろう 合掌
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