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【活版 大阪】 大阪で老舗活版印刷会社を経営しています 大阪の福島区という場所で 60年の歴史のある印刷会社の後継ぎです 今でも大型の活版印刷機械が現役に活躍中です また今の世の中ではなかなかお目にかかる事もないような 活版・活字がわんさかあります と言って現在にもマッチした印刷デザインも扱っていますよ NHKの連続ドラマ小説の舞台にもなりました レトロな印刷会社です

2022年04月24日

自分の身体の一部

自分の身体の一部




活版印刷に俺が携わってもうかれこれ15年程になる

機械もはり10数年つきあっていれば実は簡単に見えて

色々とコツや技量やある程度の技を知らない間に身につけている

特にインクの調合とか圧の具合 機械の調子もスイッチを入れて 「音」でわかるように

なってくる 車の整備士と似ていてエンジンをかけてだけで

車のどの部分が不具合なのかある程度予測できる

機械は本当に正直で 電機を入れると音の違いも感じとれる

あっ 今日はご機嫌やなとか なんか重たいなとか不思議に感じる

面白いもので体の一部のような感じもする レバー一つをとっても

軽く感じる日やぎくしゃくする日もはっきりとわかる

以前は海外に招待していただき同じ機械を何度も触った

電機を入れて稼働させるとやっぱりまったく違う生き物のよう

日本に帰って俺の機械を触ると安心する 本当はもう色々な

自分でマスターした機械の技術を若い子に伝承しないといけないのは

わかってるけど実はあまり触られたくないのが本音

俺の機械なのでやはり機械も俺のコツやクセが満載されているのである

本当にビックリするほどの「微調整」が自分の中に組み込まれているので

反対に誰かが少しでも触るとわかってしまう それくらい惚れこんでいる

でもその部分を解消するにはもう一台機械を入れなければいけない

俺は自分の機械を触られたくない 
Posted by 明晃印刷株式会社 at 18:37│Comments(0)
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