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【活版 大阪】 大阪で老舗活版印刷会社を経営しています 大阪の福島区という場所で 60年の歴史のある印刷会社の後継ぎです 今でも大型の活版印刷機械が現役に活躍中です また今の世の中ではなかなかお目にかかる事もないような 活版・活字がわんさかあります と言って現在にもマッチした印刷デザインも扱っていますよ NHKの連続ドラマ小説の舞台にもなりました レトロな印刷会社です

2012年04月25日

◇ 守ると言う事は衰退である ◇

◇ 守ると言う事は衰退である ◇



栄枯盛衰とは 良く言われた言葉であるが

ずっと右上がりという事はこの世の中には存在しない

またずっと一直線と言う事も有りえない

栄えるものはいつか滅びる時が来ると言う事

桜の花にたとえればパっと咲いて一瞬にして散ってしまう

儚いものでもある

人間の一生でもそうだと思う 個人個人その花の満開時期は違うと思う

満開の時期の短さ 長さもそれぞれ個人差がある

だけど最終的に華やかでも老いは訪れる また死も訪れる

これは生れてこの世に生をうけた者には絶対に避けられないものである

まぁ なんか固い言葉になりましたが・・・

さて 本日のNHKの朝の番組で 良きドキュメント番組がありました

京都の老舗 山ばな平八茶屋 の20代目 園部平八さんが

インタビューを受けていた どうしてそれほどまで長くお店を守れてきたのか・・・

平八さん曰く 「守ると言う事 すなわち それが衰退だ」・・・と言う言葉 ⇒ ここをクリック

この言葉を聞いた時 僕は静かにうなずいていました

この言葉に僕は何事も尽きると思う

僕の活版印刷工場でも 僕が東京から戻ってそのままの形態で営業を

続けていたなら・・・というか それなら今の明晃は終わっていると思う

倒産という事は無いが廃業という選択であったであろう

僕は印刷関係でずっと今まで来ていない 色々な商売をしてきたので

反対に印刷を客観的に見る事が出来た だから東京の時にも色々なメディア

を使い情報の発信をしてきた 新聞 テレビ 雑誌・・・大型イベント企画

それと工場の一般開放と デザイナーの仲間 出会いの広場の提供等

普通の印刷会社の経営者ではあまり考える事は無いと思う

僕と同じ年代の印刷会社の二代目に最初話をした時に

そんな馬鹿な事をして何になる アホちゃうか と罵倒をされた

印刷の業界を知らないお前なんかに何がわかるねん ・・・

本当に色々と陰口も叩かれた でもその方が僕はパワーが沸くのである

その経営者の二代目の最初言った言葉「お前 工場なんか平日開放する

馬鹿がどこにおるねん 仕事できへんやないか そんな不可能な事口にすんな」と

言われた それもそのはずである 実際は僕の親も最初は反対であった

なんで工場を見せないとダメなの こんな汚い工場なんて誰も来ないよ・・・

そんなことよりもっと新規を開拓するべきやと 懇々と言われた記憶がある

新規開拓・・・僕はその時に印刷会社の新規開拓について興味が湧いたので

色々と研究をしてみた 答えは こりゃ アカンは・・・であった

まず印刷会社の新規開拓は コネクションや紹介・・・

この場合はまだ良いが大体 何も知らない会社の飛び込みの印刷新規参入を

聞いてみると 「お前の会社やったら ナンボでできるねん」であった

今ここに入っている印刷会社は これくらいの値段や これを下回れば

仕事やるわ・・・ 必死になって積算をする 取りあえず仕事を取りたいので

原価割れでも取りにかかる・・・取られた会社は取られてなるものかとまたまた

ダンピングを繰り返す・・・なんじゃ この業界は・・と思った

これって自分で自分の首を絞めてるやん 体力勝負やん・・・て

僕の印刷会社にも印刷の営業がくる 高崎さん仕事を回してくださいよ

うちの会社はこんな価格でご提供できますよ お前は値段だけかい・・・

またネット通販印刷に関してもそうである こんだけネット印刷通販の会社が

あると 今までのクライアントさんもそのネット価格を見て 今までの私たちの

正規の値段に対してクレームまで言われる

ネット通販の価格と今までの弊社の印刷物の価格を比較して無駄な経費だと

言われる 僕はその時にこの業界は夢の無い業界だなぁと嘆いた

印刷業界は俺のおる場所でも無いかもしれないなぁとすぐに回答が出た

その時にフッと思った事があった 最初は僕の会社の外見写真をポツポツと

とる人が少しずついた その人に少し聞いた事がある 

なんでこんなボロボロの会社の写真を撮るのですか・・・と

その人曰く 「いやいや 味があるでは無いですか このたたずまい

昭和がここにまだ残っているじゃないですか」と

僕は東京では華やかな世界にいてたので実際 僕のオンボロ会社には

うんざりしていた その時 「へー世の中にはこんな会社に興味がある人も

いてるんや」と・・・その人にまた聞いてみた 会社の中にはいってみますか??

「えっ 良いんですか 感激です」と えっ 涙ぐんでる・・おかしい 

なんやろこの人 会社の中の写真を何枚も何枚も撮って目がキラキラしていた

その時の事を僕はブログで一度書いてみた その反響のすごい事・・・

あれ 俺の工場ってこんなに人に感動を与えるんゃ・・・と

それから僕の考えが少しずつ変化をしてきた。。。

長くなるので 今日はここまでです 笑


Posted by 明晃印刷株式会社 at 08:40│Comments(0)
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