オオサカジン

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【活版 大阪】 大阪で老舗活版印刷会社を経営しています 大阪の福島区という場所で 60年の歴史のある印刷会社の後継ぎです 今でも大型の活版印刷機械が現役に活躍中です また今の世の中ではなかなかお目にかかる事もないような 活版・活字がわんさかあります と言って現在にもマッチした印刷デザインも扱っていますよ NHKの連続ドラマ小説の舞台にもなりました レトロな印刷会社です

2012年01月20日

◇ デートしませんか?? ◇

◇ デートしませんか?? ◇



先日デザイナーの女の子から電話があった

彼女「活版の自分用の名刺を作りたいのですが・・・」

僕 「どこ住んでるん」

彼女「京都です」

僕 「ほんなら一時間か二時間くらいデートしてな」

彼女「へ?? どういう事ですか」

僕 「名刺刷る時に横に着いといてくれるか」

彼女「えっ 印刷見れるんですか・・・いいんですか」

僕 「いやいや 自分の名刺やろ そりゃ見んとうそやろ」

という会話で彼女は昨日会社にやってきた

僕の横について名刺の仕上がりを興味深く見ていた

僕は東京で商売をしていた時もそうだが こう言った時間が大好き

東京ではパンを焼く間の時間の会話

これが最高に大好きだった

◇ デートしませんか?? ◇



昨日も名刺の機械をガツガツ動かしながら彼女と2時間ほど会話した

「えっとな こんな感じの圧でどないや??」

彼女 「うーん もっとおとなしく圧をゆるい目に」

僕 「お・・・控えめな感じやな わかった」

印刷を再開 色々な会話が生まれ 最終的には実際の彼女の最初の

依頼の活版の仕様と変っていた というのは現場で実際見てみると

こーやった方がとか この紙の方がとか 色を変えてみたら とか

色々と試行錯誤ができる

彼女は終始笑っていた ほんまに高崎さんと出会えた事に感謝です

と言ってくれた 僕はこれでええと思う

先日 ある社長が私の工場に来てくれて横について印刷機械の稼働する

のをブログに書いてくれた ⇒ ここクリック

この頃は色々なネット業者が僕を訪ねてくる

「高崎さんほど知名度があるなら活版のネットショップほ作りませんか」

「フォーマットを作成してどんどん受注すれば全国的に仕事を受けれますよ」と

悪いな兄ちゃん 俺は生きている間は絶対せーへんから ごめんな

俺は活版印刷は商品と思っていないから 何度も言うように一点一点が作品やから

そんな方法は絶対にやらん 


いくら便利な世の中になっても譲れんもんはあるねんで

ポリシーみたいなもんや それは僕がこの商売を自分で一から

立ち上げてたら考えたかもしれんがこれは親父がコツコツと築きあげ

その親父から引き継いだ大切な商売やから

そんな簡単なもんやないねんで

親父がそんなことで仕事を受けても喜ばん

親父でなく活版印刷を今まで支えてこられた御大先輩片に

たいしても申し訳がたたんわな

活版印刷で考えずに仮に日本の色々な伝統品に対して置き換えてみて

西陣の織物の受注生産をネットでうけて考えてみ

おかしいやろ そこは違わへんか??

だからネット 電話で問い合わせてきた人に対して

最初「どこに住んでんの?」と聞くのはそういう事

活版印刷というのは建売住宅やない 注文建築みたいなもんや

だから一軒 一軒仕上がりをみなウソやろと思う

活版が少しブームになってきて ネットで簡単に受注して

実際は自分所では印刷をしない所も知っている

だから絶対に活版印刷をお願いするときは現場で

時間のある限り見るべきやと思う それは絶対にそうやと

実際印刷機械を動かしている僕が責任を持って言えること

僕は僕なりのポリシーがある 色々な商売をしてきたが

実際今 親父とオカンと3人でワイワイガヤガヤ言いながら

昭和初期の活版印刷工場で毎日笑いながら商売ができている

これほどの幸せは無い 親にも親孝行も出来ている

ええかっこは言わないがネットで活版の印刷受注までして

お金なんて稼ぎたくも無い ゆっくりとゆっくりと親父が僕を

ここまで成長させてくれた活版印刷と真摯に向き合おうと思っている


Posted by 明晃印刷株式会社 at 06:30│Comments(1)
この記事へのコメント
こだわり印刷!

活版印刷

魂が入った名刺は受け取った人にも伝わりますね

先ず!名刺交換した時に名刺がいろんな話題をなげかけてくれる。


いいね!仕掛け人 いや今日は頑固 親方様
Posted by ”ホップ”大王 at 2012年01月20日 06:41
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