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【活版 大阪】 大阪で老舗活版印刷会社を経営しています 大阪の福島区という場所で 60年の歴史のある印刷会社の後継ぎです 今でも大型の活版印刷機械が現役に活躍中です また今の世の中ではなかなかお目にかかる事もないような 活版・活字がわんさかあります と言って現在にもマッチした印刷デザインも扱っていますよ NHKの連続ドラマ小説の舞台にもなりました レトロな印刷会社です

2011年10月31日

◇ God Hand ◇

◇ God Hand ◇



昨日は野球のつもりが午前中にバーベキューを終えて

雨なので会社で待機をしていた

ちょうど中止の連絡が来たので

時間もあることだし昨日は14時~みっちりとたまつている

名刺の依頼の仕事にかかった

時間をかけて本当に良き名刺にしたい

その一心で何度も何度も試行錯誤

自分の性格がだんだんわかってきた 妥協をしない・・・

こんな性格ではなかったのに 本当にこの頃は活版印刷の

魅力に取りつかれ 自分で納得行くまで色々と試す

だから100枚印刷するのに妥協をしないから300枚ほど

テスト印刷を繰り返している

この頃はデータ支給を頂きマグネ版にて名刺の依頼が多い

簡単に見えてこの印刷の奥の深さは無い

1ミリ台というマグネ版 という事は1ミリしか活版印刷をする

部分が浮いていないと言う事

少しでも組みつけに寸分の狂いがあれば印圧に直結する

だから組み付けは水平を保ち両方のチース(組み付けを圧する器具)

も均等に圧力をかけないと若干のずれが発生する

これは本当に職人の域かも知れない

何度も何度も挑戦して 昨日は3時間かかってやっと満足行く名刺が

出来上がった

翌日親父に見せた 「うーん なかなか仕上がりや」と誉めを頂いた

でもな これはこーやった方がと 親父 いとも簡単に版を触る

僕は「あーせっかく調整してるのに」と少し言うと

大丈夫 大丈夫と すると活版の機械も親父の子分のように

素直に言う事を聞く・・・

僕があれだけ苦心をして時間をつぶしたのに数分の調整だけで

まぁ見事な印刷を仕上げる まぁ年輪というのであろうか

親父の手は本当に 神の手 という感じで 機械がなんか急に

シュンという事を聞く

僕の場合は機械は大きな口を開けて笑いよる

お前 なんか 十年早いわ!! みたいに全然言う事を聞いてくれない

腹を立てれば立てるほど 機械は大笑いしてる

本当に奥が深く また面白いものである




Posted by 明晃印刷株式会社 at 08:55│Comments(0)
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