◇ それぞれの夏・・・ ◇
色々と教えてくれる
色々と俺も勉強をさせてくれる
俺は学生時代野球に明けくれた
本当に5歳からずっと野球漬けの人生
今でさえ言えるがボクシングの亀田みたいにものすごく
家族全員で野球漬けの毎日であった
家に帰ればランニング 素振り 毎日毎日野球漬け
青春多感な時期 髪型なんていつも一枚刈り 髪の毛なんて
見たこと無いくらいツルツルの頭
先輩のシゴキ 監督の罵声 挨拶 なにを追いかけていたのか
今もわからない 青春そのものが野球一色
いつもいつも野球のことばかり考えていた
僕の同期の子は大体が野球の有名校からの引き抜きで
プロの選手になる奴もいた
それが目標やったのかなぁと今でも思う
昨日 息子から電話をもらった
少し興奮していた 吹奏楽部で金賞を受賞したらしい
次は大阪府の大会 そして全国大会に・・・
俺は嬉しかったが 専門外というか はっきり言うとわからない
格闘技とか体育会系のクラブなら勝ち負けは確実に判明する
しかし この吹奏楽は俺はどの基準で判定されるのかわからない
でも息子の弾んで声を聞くと やはり心の底から嬉しかった
俺にも夏があった キラキラと輝く夏があった 彼も今夏真っ盛りなんであろう
俺の夏・・・懐かしい
水が飲みたくて 太陽が憎くて ・・・・ユニフォームがまっ黒けで
苦しくて苦しくて 汗か涙なのかわからない
涙を流せば顔に涙の流れた線が残るくらいまっ黒け土まみれ
胸に 背中に 「高崎」というマジックで大きく描かれた夏があった
彼にも夏があるんやなぁとなんか 上手くは言えないが・・