◇　大阪の老舗活版印刷会社の日々の日記　◇

まぁ苦労は突然やってくる訳です

２７歳　結婚式を４月に挙げて　５月の連休はハワイに新婚旅行

順風満帆な新婚生活がスタートする訳で

明晃印刷の方もいい感じで仕事も伸びていった

さてさてその年の暮れから次の年やったと思う

明晃印刷の売り上げの８割を占めていた法人の理事長の体調が悪くなり

入退院を繰り返すようになってきた

親父も原稿を頂きに病院にお見舞いに頻繁に通っていた

その年の４月くらいだったと思う　理事長が突然亡くなられた・・・

本当に大きな功績を残された理事長　おそらく５０代で亡くなられたと思う

お葬式も大きく運ばれ滞りなく終わりを迎えられた

まぁ今まで通り明晃印刷も法人とお付き合いをさせていただいていた

理事長が今度兄弟の方に引き継がれることを聞いた

まぁ新しい理事長もやはり自分のしたいようにするのが人間の常

法人内で内紛が勃発した　亡くなられた理事長の親族　新しい理事長の

親族そりゃ権力の闘争も始まるわけで・・・明晃印刷も色々とややこしくなってきた

見積りもせずすべての仕事を頂く　また営業の俺も外車ごときで納品　打ち合わせ

なんかこの業者と前理事長の中で・・・みたいな洗い出しが始まるわけで・・・

一気に明晃印刷排除という動きに法人は動いた

まぁ前理事長さんとは本当に人情の厚い方で弊社と前理事長の間では

あんうんの呼吸で色々と関係性がせあった　不正等一切なかった

でもやはり体制が変わると一気に変わる　明晃印刷の８割の売り上げクライアントは

一気に幕を閉じた訳　まぁそりゃそりゃ俺　当時の苦悩たるや・・・・悲惨なものよ

残るクライアントさんは街中の小さな中小企業　それだけでど―やって会社維持できるのよ・・・

お先真っ暗・・・・　唯一借り入れが明晃には今もそうやけど一切ないことが良かったんかもな

それも親父の堅い経営のおかげやったしオカンの堅い財布のおかげやった

明晃印刷さんは金払いのええ会社やって通っていたのもやはりその法人のおかげ

まぁここからさ・・・俺の苦悩は幕を開けるわけよ